楽しく勉強してもらうための親の心得とは?


そもそも楽しく感じるときとは?

「楽しく勉強してほしい!」

よくこのようなご要望をいただくことがあります。

そこでこのコラムでは楽しさについて考えてみたいと思います。

子どもたちが、勉強が楽しい、と感じる瞬間は大きく2つあります。

正解する楽しさと考える楽しさの2つです。

正解する楽しさ

一つは、正解する楽しさです。

正解する楽しさとは、問題を解いて、マルをもらって「やった!正解だ!」と正解することの楽しさを指します。

あなたもお子さんも、そして、もちろん私も感じたことのある楽しさです。

考える楽しさ

そしてもう一つは、考える楽しさです。

考える楽しさとは、こうしたらどうだろう、あぁしたらどうだろう、と様々なアプローチから考える楽しさのことを指します。

この楽しさは正解しようか不正解だろうが関係はありません。

最終的な結果が大切なのではなくて、その途中の考えることそのものが楽しいのです。

正解する楽しさも、考える楽しさも両方ともに欠かせない楽しさです。

正解する楽しさは短期的。考える楽しさは長期的。

しかし、子どもたちと接していると、正解する楽しさばかりにこだわりすぎていて、考える楽しさがゴッソリと欠落しているお子さんがいます。

とにかく正解すれば楽しいんだ、という状態です。

今はこの状態でもよいかもしれませんが、実はこのままでは何年間も勉強が続きません。

たとえば、解き方を丸暗記すれば正解する楽しさはすぐ味わうことができます。翌日のテストできっとマルをもらうことができるでしょう。

しかし、無味乾燥な公式を丸暗記して正解することにお子さんはいつまで価値を感じ続けることができるでしょうか。

 

あるお子さんは私にこう言います。

「こんなの覚えたって意味ないじゃん」

と。

 

特に、中学生・高校生くらいからこのような発言をする子が目立つようです。

よくわからないものを丸暗記することに価値を感じられなくなっていることがうかがえます。

そして、最後には次のようなことを言うのです。

「頑張って正解するくらいなら、頑張らずに不正解のほうがいい」

と。

よくわからないものを繰り返し演習して覚えて正解するくらいだったら、親に怒られてもその場を適当にやり過ごして覚えないで不正解するほうがいい、というのです。

 

  • 苦労して覚えて正解する楽しさ

よりも、

  • 苦労までして覚えず不正解になる辛さ

を味わうほうが勝っている状態になっています。

これは正解する楽しさだけを強調し続けた結果と言えるでしょう。

正解する楽しさは短期的視点においては効果的です。ですが、それだけでは長続きすることはありません。

正解する楽しさと同時に考える楽しさを感じさせることが重要で、考える楽しさは長期的な視点において、それこそ一生涯に渡って効果的と考えてよいと思います。

優秀な子はテストの点数のためだけに勉強していない。

楽しさにはいろいろとあります。

正解することだけが楽しいと感じるわけではありません。

仮にあなたがそう思っているのならあなたはそうだっただけかもしれません。

正解することの楽しさだけではいずれ限界が来ることが多いです。

本当にずば抜けて勉強ができる子たちの多くは、正解することだけのために勉強しているわけではないです。

純粋な知的好奇心を持っています。

そのことについて語り出すと目を輝かせて楽しそうに話してくれます。

こういう気持ちがあるからこそ日々の勉強に自分から取り組むことができるのです。

「勉強しなさい」と言われたことがない

また勉強することがおもしろくてしかたないから、結果的に勉強時間が他の子よりも長時間になっていることも特徴のひとつです。

最初から1日10時間・・・と決めて勉強してるのではなくて、もっと知りたい、ここはどうなってるの?どうしてこうなるの?と色んな疑問との格闘をしているうちに、結果として10時間、12時間とあっという間に時間が過ぎ去っていきます。

正解する楽しさだけが動機になっているお子さんにはこういった状態を長期間続かせることはなかなか難しいのではないでしょうか。

考える楽しさを感じているお子さんは、周りの大人らが心配するほどに、ずーっとそのことに没頭しすぎてしまう傾向があります。

そんな優秀な人たちと話をしていると、親から「勉強しなさい」と言われたことがない、とよくおっしゃいます。

これがひとつの証拠になるのかもしれません。

あなたはお子さんに正解することばかりを強要してませんか。あなたはお子さんと学習内容のおもしろさについて語り合っていますか。

ぜひ胸に手をあててご自身の言動を振り返ってみてください。心の片隅に留めておいていただけたらと思います。

まとめ

LFL家庭教師では、お子さんの知的好奇心を大切にしています。

時としてテスト対策とは関係ない話をすることもあります。

しかしそれは長期的な視点からみたときに効果があることがわかっているからです。

長期的な視点に立ってお子さんの大事な知的好奇心を刺激しているのです。お子さんにその専門分野のおもしろさをお伝えしているのです。

お子さんの置かれた状況にもよりますが、目先のテストの点数アップだけにこだわり過ぎないこともまた大事なことです。お子さんに楽しく勉強してもらうための親の心得としてこのことを頭の片隅に置いておくとよいと思います。

お気軽にLFL家庭教師にご相談いただけたらと思います。

 

WRITTEN by SAITO

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