なぜ不合格に!?
このコラムでは、高い偏差値なのに不合格になる真実・・・についてご紹介します。
お子さんは模擬試験(模試)を受けたことがあるでしょうか。
受けたことがあれば偏差値をご覧になられていることと思います。
この偏差値がとても曲者なのです。
何のための模試なのか?
そもそもあなたは何のために模試を受けるとお考えでしょうか。
一般的に言われているのは・・・
- 「試験会場の雰囲気に慣れるため」
- 「自分の苦手な分野が何なのか洗い出すため」
- 「受験生の中でどのくらいのレベルにいるのか知るため」
- 「志望校選びの参考にするため」
といったものです。
これらは、どれも適切なものです。
私も模試の結果を大切な資料の一つとしています。
そのため、模試にお子さんの本当の実力が正確に反映されてほしいと思っています。
そうでなければ、指導の方法や受験の戦略づくりを誤ってしまいかねないからです。
しかしながら、模擬試験対策を徹底しすぎれば…
ここでひとつエピソードをご紹介したいと思います。
先日、あるご家庭にお伺いさせていただいたときの話です。
こちらのご家庭には、ある有名な模試の「対策問題」と書かれたプリントが置かれていました。通っている進学塾で渡されたものです。
その模試は、問題の分量が多いなど独特の形式で知られているもので初めて受ける受験生の中には戸惑うお子さんもたくさんいらっしゃいます。
確かに「対策問題プリント」を事前に解いて、解法を丸暗記していれば、お子さんはその模擬試験においてはとても良い点を取れるようになるでしょう。
あくまでもその模擬試験においては・・・です。
少なくとも、その模試の形式を全く知らずに受ける人よりは有利になるでしょうし、それによって、高い得点や偏差値が出れば、きっとお子さんも保護者の方も合格すると思って安心すると思います。
志望校合格を判定するための指標として過信しすぎない。
進学塾の先生も、「ハイレベルの学校を受けてみよう」と勧めることになるかもしれません。
しかし、「対策問題」をやった上で受けた模試の結果はお子さんの志望校合格を判定するための正確な指標にはなりえません。
高い偏差値が出ているのに不合格になるお子さんがたくさんいます。
これは模擬試験の対策問題を中心に学習しているために起きている問題です。
模擬試験問題とお子さんの志望校問題とは傾向や問題の質などが大きく変わるのです。
模擬試験の対策問題は模擬試験対策でしかありません。
いろいろなお子さんの勉強のサポートをさせて頂くなかで思うことのひとつに、これはお子さんの志望校対策にはなってはいないのでは?と思うことがあります。
そのひとつが行き過ぎた模擬試験対策です。
上記のような認識を持っている先生に教わっているお子さんであれば、行き過ぎた模擬試験対策の上での見かけの偏差値に捉われた受験指導になることはないのですが、多くの先生方はこのような認識をお持ちになられていないように思います。
そして、先に書いた通り指導の方法や受験の戦略づくりを誤っています。
まとめ
模擬試験対策をして高い偏差値を出すことで安心感を持っていただくことも大事です。
しかしながら、LFLの家庭教師では、それだけに捉われず、真の意味でお子さんが志望校に合格するように丁寧に指導をしています。
あなたは「偏差値が高くて志望校に不合格になる」のと、「偏差値が低くて志望校に合格になる」のとを比較したときにどちらを望みますか。
LFLの家庭教師はどちらのタイプの結果を出すこともできます。しかし、受験指導の一番の目的は志望校への合格のはずです。
であれば、受験指導の場合においては、高い偏差値を出すことを第一の目的するのではなく、あくまでも志望校への合格を第一の目的として考えた上で徹底的にサポートすべきだと考えています。
どうぞ、お気軽にご相談ください。