非常に多くのお子さんが電子辞書を持っています。
かくいう私も、高校生の頃から電子辞書ユーザーです。
現在でも指導の際には必ず携帯しています。
「覚えるためには紙の辞書のほうがいいよ!」
という先生もいらっしゃいますので、どちらのほうがいいのか意見が分かれるところなのですが、
持ち歩きの利便性や、ゲーム感覚で気軽に使えるところを考えると、電子辞書には電子辞書のメリットがありますよね。
ただ、気になっていることが一つ。
自分の電子辞書の使い方についてあまりにも知らないお子さんがとにかく多いんです。
これでは、宝の持ち腐れ状態です。
そこで、今回は英和辞書を例に挙げて、英語学習に非常に役立つ2つの機能を紹介します。
お子さんはご存じでしょうか?
①成句検索
熟語を調べる時に使います。
成句検索欄に複数の単語を入力し、単語間には「&」を入れ検索する
というような簡単な手順で調べられます。
(メーカーによって異なる場合があります。
詳しくはご利用の電子辞書の説明書をご覧ください)
1単語だけなら調べられるけど、
熟語の調べ方がわからない!というお子さんには
この機能を教えるだけで、かなりの問題が解決します。
例えば「look forward to」という熟語だと、
look「見る、見える」+forward「前の」=前を見る?
というように、単語ごとに意味を調べてしまうお子さんが多いです。
しかし、実際には一かたまりで「~を楽しみに待つ」という意味です。
こういった場合に、成句検索を使うのです。
②用例検索
単語の意味はわかったんだけど、
この文章ではうまく当てはまらない気がする・・
訳がこなれない・・
そういうときに便利なのがこの機能です。
問題となっている文と似た文を用例の中から探してみると、
上手な訳の例が載っている、ということがしばしばあります。
例えば、I owe what I am to you.という文の
owe がわからなかったとします。
oweを辞書で引くと
「<物・事>に関して<人・事>のおかげをこうむる」
と出てきます。
それに沿って訳すと
「私は今の私に関してあなたのおかげをこうむる」
となるのですが、これは不自然な日本語ですね。
そういった際、用例検索をすることで、
「今日の私があるのはあなたのおかげです」
というすっきりとした訳を見つけることができる場合があるのです。
このような例は枚挙にいとまがありません。
ぜひ実際に電子辞書を触りながら、いろいろ試して有効な使い方を身につけてください。
LFLの家庭教師では電子辞書の使い方から指導しています。
お気軽にご相談いただけたらと思います。