受験直前期に不安に襲われるお子さんへのアドバイス
時間価値・・・とても大切な概念です。このコラムでは受験直前期のときに、私がアドバイスしていることのひとつをご紹介します。
ほとんどのお子さんは、入試本番が近づくにつれて不安に襲われます。真剣に勉強に取り組んできたお子さんほど、その傾向が強いようです。よく受験本番が近づいてくるとお子さんから、
「あぁ、あと2週間しかない!」
「もっと前から勉強しておけばよかった」
といった言葉がたびたび聞かれるようになります。そんなお子さんにこそ、時間価値のこのお話が有効です。
時間は等価ではない!?
そもそも時間は等価ではありません。
同じ1時間でもその価値は使い方で大きく変わります。有意義な1時間もあれば、ダラダラの1時間もあるでしょう。
みなに平等に与えられている時間ですが、時間の使い方によってその価値が変わります。
特に、受験生にとって、時間はとても大切です。時間の使い方によって合否が決まると言っても過言ではありません。自分の持つ時間を価値ある時間として使えるかどうかこそが最終的な合否に影響を与えます。
そこで、頭の片隅に入れておいてほしい大切な考え方があります。
私は、
「あぁ、あと2週間しかない!」
「もっと前から勉強しておけばよかった」
と気持ちばかり焦っている受験生によくこんなアドバイスをしています。
今の1時間と夏休みの1時間は同じではない。
私がお子さんにアドバイスしている言葉を以下そのままご紹介したいと思います。
「今、学習したことはそのまま入試本番まで覚えてることも多いでしょ。だってあと2週間で入試本番なんだから。
でも夏休みに学習したことは入試本番まで覚えてることは少ないじゃん。何度も繰り返さないと入試本番前には忘れちゃうしさ。
そう考えると、今の1時間は夏休みの3時間にも匹敵するんだよ。だから今からの1時間を今まで以上に大切にして。
ここからが本当の最後の勝負なんだ。最後は1点勝負だよ。今のからの1時間が一番重要な1時間なんだよ。」
夏休みの3時間が今の1時間に相当する、、、という根拠は一切ありません。
何かのデータを取ったわけじゃないです。またこれはそれぞれのお子さんごとに違うでしょう。
夏休みの2時間が今の1時間に相当するかもしれません。
夏休みの3時間が今の1時間に相当するかもしれません。
夏休みの4時間が今の1時間に相当するかもしれません。
しかし、今の1時間のほうが本番の試験に近いことは事実です。また、今確認したことを本番でも覚えてる確率が格段に高いのも事実です。
このように考えれば今からの時間がとても大切だと思えてくるはずです。
入試本番に近づくほど時間価値が高まっていく
「あと2週間しかない!間に合わない!」
ではないのです。
「今からやったことはそのまま覚えてるから試験の点数に直結するんだ。だから今ちゃんとやればあと5点上乗せするのは簡単だ。」
と考えるのです。
こう思えば、最後の最後の踏ん張りがきくようになります。
入試は、最後は1点差で合否が決まります。
受験直前期・・・
「あぁーもうダメだー」
と投げてしまってるお子さんもたくさんいます。
そんなお子さんにはぜひ時間価値の話をしてあげるとよいでしょう。今からの1時間こそが受験合格においてもっとも重要な1時間です。
まとめ
LFLの家庭教師では、入試が近づくにつれて不安に襲われるお子さんに対して、時間価値の話をすることが多いです。
そうすると、不安で不安で勉強が手につなかくなってしまったお子さんであっても、前向きな気持ちに切り替わり、目の前の勉強に手が付きやすくなります。
そして最後の最後まで踏ん張りが利くようになるでしょう。ラストスパートこそが最も貴重な時間です。
これからもくじけそうになっているお子さんに対して適切なアドバイスをしつつ入試合格まで導いています。お子さんと二人三脚で第一志望合格に向けてチャレンジしていきます。
お子さんの性格的にプロの指導者が近くにいたほうがいい、とお考えでしたら、お気軽にご相談ください。お子さんが最後まで頑張りぬけるようにしっかり導いて参ります。