「本当に受験生なのかなぁ?」
これまで出会ってきたお子さんの中にはそんなことを思わせる子もたくさんいました。一般的には、受験学年になると、受験生として扱われ受験勉強がスタートします。
しかし、受験学年なのに、受験に対する心構えや日々の勉強が伴っていない…そんな受験生がたくさんいますね。
そこで、今回は受験生の捉え方について、私の考えをご紹介いたします。
受験生を2つのグループに分けて考えてみよう。
私は受験生を下記の2つの見方でみています。
- 1:学年的に受験生
- 2:心理的に受験生
それぞれについて、ご紹介します。
- 1:学年的に受験生
学年的には、みんな必ず受験生になります。
- 中学受験をする小学生であれば、小学校6年生で受験生に
- 高校受験をする中学生であれば、中学校3年生で受験生に
- 大学受験をする高校生であれば、高校3年生で受験生に
この意味においては自動的に誰でも受験生になることができます。
- 2:心理的に受験生
心理的には、すべての生徒が必ず受験生になるとは限りません。いつまでも積極的に受験勉強に取り組めずにいる受験学年のお子さんは受験生とは言えませんし、逆に受験学年になっていなくても将来の希望の進路実現に向けて受験勉強に取り組んでいるならすでに受験生です。
ですから、
- ある子は、受験本番の2年前から受験生に
- ある子は、受験本番の1年前から受験生に
- ある子は、受験本番の半年前から受験生に
- ある子は、受験本番の1週間前から受験生に
- ある子は、結局受験生になることができずに…なんてことも。
心理的に受験生とは、自分自身を受験生だと認識し、目標に向かってひたすら努力できている状態です。お子さんによっては、受験学年なだけであって受験生になれずに受験当日を迎えてしまうお子さんもいます。
どのタイミングで受験生になれるのか?
学年的な受験生と心理的な受験生と、受験生を2つに分けて考えた場合、結局のところ、受験学年であるかどうかが大切なのではなく、目標を持って受験生としての自覚があるなかで日々の受験勉強に取り組めることが、受験生であるかどうかの基準になると考えたほうがよいです。
受験で第一志望に合格を果たすためには、
「心理的な受験生に、いつ、なることができるのか?」
が重要です。
自分の進学したい学校を明確に定め、それに向かってひたすら努力を続けることがいつからできるのか、ということです。
じゃあ、どうしたらいいの?
ですから、机に向かって勉強することだけが受験勉強というわけではありません。将来の自分の夢探しもまた受験勉強の一貫といっても差しさわりないと私は考えます。
長期間に渡る受験勉強において、心理的に受験生になることは欠かせないことです。あなたの周りにいる受験生は、どちらのタイプですか?
お子さんの表情、言動、行動、態度などをよく観察してみてください。
LFLの家庭教師は、この違いを明確にとらえ、一歩ずつ心理的に受験生になれるようにサポートを実施しています。具体的なサポート方法はいろいろあります。たとえば、お子様の学習環境をお子様と話し合いながら変えていくことで、学習せざるを得ない状態へと変えてしまうことがひとつの例として挙げられます。
- 将来の進路の話
- 大学や高校や中学などの学校HPを一緒に見る
などは当然のこととして、
- 手の届く範囲に遊び道具を置かない
- 暗記モノを子ども部屋の入り口ドアのお子さん目線の高さに貼っておく
- 目標設定用紙を家族全員が目にする玄関入り口に掲示しておく
- 休日は、友人との図書館勉強会を実施
- 毎日の勉強時間を先生に報告させる
など、その方法は多種多様です。
具体的に、どういった方法を用いることで、お子様が心理的に受験生になれるのかは個々のお子様の性格によっても異なります。そのため、LFLの家庭教師では様々なお子様への指導経験を持つ私、代表の齋藤がご希望に応じて定期的にカウンセリングさせていただく機会を設けています。
もし、お困りの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談下さい。お子様が心理的に受験生となれるようにサポートさせていただければと思います。