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このコラムでは小説形式で指導現場における先生と生徒のやり取りをご紹介したいと思います。ぜひ実際の指導現場を想像しながらご覧ください。
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高校三年生のタケルくん。
難関国立志望、私立受験も予定。
オシャレで垢抜けた感じだね。
モテるでしょう。
「まあ、そこそこ。」
弁護士志望だって?
「はい。」
弱者のために立ち上がろうと。
「いや、できれば大企業の顧問弁護士に。
自分の幸せをまず大事にしたいですから。」
言うねー。
でも、なんか憎めない感じ。
部活とかは?
「ディベート部に入ってます。」
あ、ちゃんと自分でやるべきことをやってるんだね。
熱いじゃないか。
それで、僕がこれから国語をメインに、小論文も教えていくと。
今日は現国でいいのかな。
「お願いします。」
はい、お願いします。
まず、見せてもらった模試だね。
必ずしも悪いわけではないけど、
「まあ、良くもないです。」
けっこう上下の波があるね。
弱点になる可能性があるってことだ。
詳しく見てみよう。
おっと、200字で内容をまとめる問題は満点をとっているね。
さすがだ。
ディベートするときはあらかじめ論旨をまとめておくんだっけ。
「はい、そういう場合はあります。ぶっつけもやったりしますが。」
本来、国語の読解力は、
「文章の要約ができているか」で判断するのが正統な方法だ。
センター試験や私立では選択問題で内容を問うのが多いけど、
受験者数が多いので、仕方がないところではあるけどね。
「マーク模試の選択肢とか、ひとつが長いですよね。」
うん。それについては、解法のほうで詳しくやっていこう。
今は、的確に要約して、読解の実力をつけていく。
これから問題を解いていくとき、苦手そうな問題は要約を先にやってもらうよ。
国立対策にもなるしね。
さて、他の回の模試を見よう。
「話題によってはぜんぜん理解できていません。この回とか。」
ああ、けっこうまずいことになってるね。
「他にもあります。」
うん、どんどん見せて。
うん、だいたい把握したかな。
これらの読解を改善していくことから手をつけよう。
弱点としては、
・抽象的な話題に弱い。
というところかな。
実用的、実学的な話題ではなく、哲学や思想、芸術論などだね。
じゃあ、せっかくだから、見せてもらった模試の中から、この文章を要約してもらおう。
つづく。
・・・いかがでしたでしょうか。
大企業の顧問弁護士を目指して、
難関国立大合格を目指すタケルくん。
将来を見据えて国語力をガンガン伸ばしていく予定。
国語の読解力のキモは文章の要約ができるかどうかにかかっている。
これからLFLの家庭教師でみっちりマンツーマン受験指導を受ける予定だ。
LFLの家庭教師では、東大をはじめ難関国公立大受験指導もしています。
理系・文系問わずお気軽にご相談いただけたらと思います。